おはようございます。
四ツ谷治療院、高橋です。
先日、昭和53年に世界初の体外受精児として生まれた英国人女性の方が東京で講演を行った、
という記事を読みました。
不妊治療に取り組むお医者様や看護師の方々への講演だったそうです。
女性の母親は、卵管が原因の不妊で自然妊娠は難しく、
当時は成功例がなかった体外受精技術を使うことを決意。
無事に出産されると、「試験管ベビー誕生」などと世界中で報道されるとともに
大きな議論にもなったそうです。
そして、日本で初めての体外受精の成功は、
世界中を騒がした英国での誕生から約5年後だそうです。
しかし海外ではこの5年の間に、11カ国で400人以上の体外受精児が誕生しており
体外受精の技術は、海外ではすでに一般的になっていたようですが
まだまだ日本では、この新しい生殖医療への批判はかなり強かったとのこと。。
ですが、日本産科婦人科学会のデータによりますと
2015年に日本で行われた体外受精は42万4151件、出生数は5万1001人。
この治療件数と出生数は過去最多を更新。
体外受精ベビーは、いまや20人に1人と言われています。
同時に妊娠率も気になるところ。。。
体外受精の妊娠率は、女性の年齢によって異なります。
同じ2015年のデータから見てみました。
移植あたりの妊娠率は…
◎35歳以下:約38〜45%
◎40歳:約26%
◎44歳で10%以下
年齢を重ねると妊娠率が低下することがわかります。
要因のひとつは、卵子の老化だと聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
女性は生まれた時には、卵巣内にすべての卵子の元が約200万個、すでに存在していて
ここからどんどん減り続けてしまうのです。
つまりは、加齢とともに卵子は少なくなり、
老化によってその質も低下していきます。
男性にも、女性の卵子の数が減り続けるということ、
また女性の中にも、卵子が老化するということを知らなかった人も多いと思います。
「知っていれば、もっと早く行動できたのに」
と悔やまぬようにも、まずは正しい知識を持っていただきたいと思います。